こちらのブログでは初投稿となります。坂本みろくです^^
9月24日に特別展 京のかたな 匠のわざと雅のこころの内覧会を観に京都国立博物館まで行って参りました!
えっ…なんで私のような一般人が内覧会に行けたかって…?
実は最近知り合った方から、
「自分は刀とかそういうの興味ないし、あなたはそういうの好きそうだから良かったら行っておいで」
というわけで、
歴史好きで居合道の経験もあって、私個人として刀がものすごく好きなので、招待状を譲って頂き行ってきました\(^o^)/
こういった展覧会の前日にフライングとして観覧出来る内覧会行くの私は初めてで、受付で招待状出す時もすごく緊張しました^^;
坂本みろく「あのすみません…本人ではありません代理で来ました…^^;」
受付「いいですよ!ごゆっくり^^」
受付の方が入れてくれたので何とか無事に会場の方へ入れました!
まずは開会式
京都国立博物館の館長さんのご挨拶から始まり、来賓の方々のご挨拶…そこでなんと、最近の刀剣ブームの話からブラウザゲーム刀剣乱舞の話をちょこっと触れたのです!
刀剣乱舞のイケメンキャラのおかげで刀剣女子が増えて、刀剣ブームになったわけですからね~
まぁ、私はそれ以前から刀剣に興味あるので最近の刀剣女子ではありませんが(笑)
刀剣乱舞ということで、もちろん来賓として開発元のニトロプラス社長・小坂崇氣氏(でじたろう氏)もいらっしゃっていました^^
そしてテープカット!
一番右端のお着物の綺麗な女性はまさか…かの有名な女優の藤原紀香氏で、京都国立博物館の文化大使とのことです…初めて知りました。
京博公式ゆるキャラ・トラりんも登場~!
尾形光琳が描いた絵の虎さんだよね…初めまして^^
この後は一時間半程の内覧会でじっくり名刀を堪能しました!
名刀内覧会!
(※写真は図録より)
三日月宗近(国宝 太刀 銘三条)
京都の三条派の刀で東京国立博物館が所蔵しておりますが、刀剣乱舞で知ったという方はかなり多いでしょう。
この刀は平安時代からある古い刀ということを理由にゲームの三日月宗近は「じじい」と自称していますw
とうらぶファンからすればレア刀で、人気がかなり高いです!
私も実物を初めて見ましたが、三日月のように美しい刀だと感じさせられました。
京のかたな展の期間中は里帰りとしてずっと展示していますので、関西圏の方は是非この機会に三日月宗近を見に行きましょう!
鳴狐(重要文化財 銘左兵衛尉藤原国吉)
こちらは京都の粟田口派の刀で東京国立博物館が所蔵しています。
ちなみに刀剣乱舞ではお供のうるさい狐と無口な美少年(本体)がセットになったキャラクターですw
後藤藤四郎(国宝 短刀 銘吉光)
こちらも粟田口派の刀です。
徳川家康の家臣である後藤庄三郎光次が所持していた刀で、現在は徳川美術館が所蔵しています。
秋田藤四郎(重要文化財 短刀 銘吉光)
こちらも粟田口派の刀です。
豊臣秀吉の家臣の秋田実季が所持していたとのことでこの名前です。
五虎退(重要美術品 短刀 銘吉光)
こちらも粟田口派の刀です。
ちなみに五虎退の名前の由来は足利義満が明へ派遣した遣明使が現地で虎に襲われてこの刀で追っ払ったという逸話からこの名前が付いたそうです。
毛利藤四郎(短刀 銘吉光)
こちらも粟田口派の刀です。
名前の由来は毛利輝元が所持していたからこの名前ですが、この後は家康の手によって池田氏に渡り、明治維新後は池田氏が明治天皇に献上しました。
現在は東京国立博物館が所蔵しています。
博多藤四郎(重要文化財 短刀 銘吉光)
こちらも粟田口派の刀です。
大名の黒田氏が博多の商人から買ったことからこの名前です。
刀剣乱舞では赤ぶち眼鏡の博多弁を話す少年となっていますね。
前田藤四郎(重要文化財 短刀 銘吉光)
こちらも粟田口派の刀です。
それにしても粟田口は兄弟が多いなぁ…ちなみに名前の由来は加賀百万石で有名な前田家に伝来したことからです。
明石国行(国宝 太刀 銘国行)
こちらは来派の刀です。
名前の由来は播磨国明石藩主松平家に伝わったことから。
刀剣乱舞では播磨弁を話す眼鏡男子ですね。
謙信景光(国宝 短刀 銘備州長船住景光)
こちらは備前長船派の刀です。
上杉謙信が所持していたことでこの名前でありますが、「秩父大菩薩」の文字と梵字が特徴的ですね。
同田貫正国(刀 銘九州肥後同田貫上野介)
名前の通り、同田貫派の刀です。
ですがこちらはなんと、野球界では超有名な王貞治氏が九州国立博物館に寄贈した刀なんです!
実際に見た感想としては、太くて頑丈でいかにも実戦向きな刀だと感じさせられました。
次郎太刀(太刀 朱銘千代鶴国安 木屋▢研之)
こちらは千代鶴派の大太刀で、熱田神宮の奉納刀です。
朝倉氏に仕えた真柄直隆の子の真柄隆基が所用していたと伝わります。
父の所用していた大太刀が「太郎太刀」と呼ばれたのに対し、息子が所用していた大太刀が「次郎太刀」と呼ばれたのが名前の由来とされます。
私は2年前に初めて名古屋を観光した時に熱田神宮で太郎太刀は見ましたが、次郎太刀は当時展示されていなかったので今回がお初です!
大太刀と呼ばれる通り、他の刀と比べてかなりデカくて緋色のラインが鮮やかで特徴的でした。
膝丸(重要文化財 太刀 銘▢忠)
こちらは大覚寺が所蔵している刀で、長船派の祖の一人である古備前近忠が打ったとも言われています(※実際は不明)。
髭切と共に源氏ゆかりの名刀として著名で、源頼光の土蜘蛛退治の伝説ではこの刀で土蜘蛛を斬ったらしいです。
へし切長谷部(国宝 刀 金象嵌長谷部国重本阿(花押)/黒田筑前守)
長谷部国重が打ったと言われている刀です。
かの有名な織田信長の刀として有名で、名前の由来は信長が棚の下に隠れていた茶坊主を棚ごと圧し切ったことから…そう考えれば信長の恐ろしさが伝わる名前ですね^^;
千子村正(刀 銘村正)
村正と言えば徳川家に仇なす妖刀として有名かと思います。
こちらの村正は戊辰戦争の際に有栖川宮熾仁親王が愛用していたもので、「村正は徳川家を祟る」という噂にあやかって明治維新と共に討幕の役目を全うしたとされます。
なお、江戸幕府が村正の刀を妖刀として嫌っていたというのはあくまでも後世が脚色した伝説に過ぎず、三河武士の間で村正は当時流行しただけあって徳川家の凶事に使われる確率が高かっただけとのことです。
宗三左文字(重要文化財 金象嵌銘永禄三年五月十九日義元討捕刻彼所持刀/織田尾張守信長)
こちらも信長の愛刀として有名です。
ですが、信長の前の持ち主は今川義元で桶狭間の戦いの時に戦利品として手に入れた刀というわけでもあります。
なお、こちらの刀は三好宗三→武田信虎→今川義元→織田信長→豊臣家→徳川家→建勲神社と持ち主を時の権力者にコロコロ変えたことから天下の名刀とも言われています。
歌仙兼定(刀 銘濃州関住兼定作)
こちらは冷酷残忍で名高い細川忠興(細川ガラシャの夫)の愛刀です。
名前の由来は忠興が和歌などを嗜む教養人であったため、家臣を36人斬った際に和歌の三十六歌仙にちなんで「歌仙兼定」と名付けたことから…いやぁ~、風流だけど恐ろしいですね(;’∀’)
陸奥守吉行(刀 銘吉行)
こちらは坂本龍馬の愛刀としてかなり有名です!
龍馬が暗殺される時まで帯刀していたと最新の研究で分かっています。
なお、現在は京都国立博物館所蔵で龍馬の子孫が遺品として寄贈したとのこと。
ちなみに私がこちらの刀を目にしたのは坂本龍馬展の時ぶりで3回目です。
最後に
私は運良く今回の内覧会に行けたわけですが、良かった点・悪かった点としては、
良かった点
・名刀と呼ばれる日本全国の刀を一気に生で見れた。 ・ガチの刀剣好きもゲームの刀剣乱舞ファンもそうじゃない人もかなり楽しめた。 ・刀剣乱舞の声優さんの音声ガイドが良かった。
悪かった点 ・一時間半の内覧会でじっくり全部見れなかった。 |
といったところで、これから京都国立博物館行こうと思っている人は秋の行楽シーズンと被って渋滞や人だかりなどが予想されるため、土日祝日ではなく敢えて平日に半日見るつもりで行った方がゆっくり見れるかと思います。
また、是非とも見てみたいお目当ての刀がある場合は期間が限られている場合があるので注意です。
主な名刀の展示期間
三日月宗近 石切丸 鳴狐 後藤藤四郎 秋田藤四郎 五虎退 信濃藤四郎 博多藤四郎 包丁藤四郎 前田藤四郎 毛利藤四郎 鯰尾藤四郎 骨喰藤四郎 明石国行 謙信景光 次郎太刀 同田貫正国 へし切長谷部 千子村正 歌仙兼定 陸奥守吉行 膝丸 髭切 宗三左文字 ※展示期間は全て終了しました。 |
10月30日からの後期展示行けば、石切丸や鯰尾藤四郎などが見れるので私は後期展示の方を見にまた行こうと思います!
(あと、内覧会で時間がなくて見れなかった明治古都館の方でやっている刀剣乱舞キャラクターのパネル展示と…笑)
これから行こうと思っている方はこちらを参考にしていただければと思っております。
それではまた!